不動産売却には、早くて3ヶ月かかり、遅いと半年以上かかってしまいます。
詳細にみていくと、
①土地の書類を収集して、権利関係を確認するのに約2週間かかります。
②土地の境界線が確定しているかどうかの確認で、確定していないと確定の手続きをしなければならないです。それに約1週間かかります。
③土地の適正価格を調査し、相場を理解するのに約3日かかります。
④多くの不動産仲介会社に土地の価格査定を依頼したら、約3週間かかります。
⑤不動産会社と媒介契約を締結し、土地の売却を依頼すると、約2週間かかります。
⑥土地の売却が遅れそうなら、売出価格を下げたり、対応を迫られるので約1ヶ月かかります。
⑦買主が見つかったら、売買契約を締結するが、約2週間かかります。
⑧土地代金を受領し、土地の引き渡しに約1ヶ月かかります。
不動産売却期間が長引く原因とは
アクセスが悪く、築古物件はなかなか売れないものです。不動産が売れやすいのは春と秋だとのこと。
会社の転勤や引っ越しなどで、中古物件の需要が高まるようです。それに対して、夏や冬は不動産の売却は難しいようです。
また売出しタイミングにも左右されるのです。北海道なら長い雪の寒い冬から抜け出した後だとか、沖縄ならヒドイ台風が終わる夏あけというように。
住宅ローン返済を完済していないと、売却期間が長引いてしまいます。任意売却というのがありますが、避けた方がいいです。
住宅ローンが残っていても売り出すことができますが、ローン完済後引き渡すのが条件になります。
売れ残りの原因が仲介業者の能力次第という要素もあるようです。
業者の選定は難しいですが、過去の口コミや評判なども情報収集する必要があります。
競合物件の存在も気になります。
より駅に近かったり、築年数が浅いと買い手はその競合物件に興味を持ってしまいます。
不動産の売却期間を短くするには
売却期間をより短くするには、まず建物の掃除や庭の草むしり、玄関や水回りをキレイにすることは必要不可欠です。
次に、価格を下げることです。数ヶ月売れなかったら適正な価格で売りに出すことです。
最後に買取保証サービスを利用するのです。大手不動産会社を中心に提供するところが増加しています。
大手不動産会社は、特典として、仲介手数料の値引きもしているので、買取保証サービスと合わせて使うことです。
最後に
土地などの不動産売却にかかる期間が予想以上に長いと思うのですが、売却を早めるための努力も必要不可欠です。
建物の清掃や玄関水回りを清潔に保つことは、誰でも簡単にできることです。
当たり前のことを進んで実行することが良い結果を出すと思います。(1105文字)
参考文献
- 野澤千絵『老いた家 衰えぬ街 住まいを終活する』講談社、2018年12月
- 野澤千絵『老いる家 崩れる街 住宅過剰社会の末路』講談社、2016年12月
- 中川寛子『解決!空き家問題』筑摩書房、2015年11月
- 牧野知弘『空き家問題』祥伝社、2014年12月
- 山崎隆『資産価値を守る!大災害に強い町、弱い町』朝日新聞出版、2014年2月